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一本の歯を大切にするには、健康な歯をそのまま維持することが一番です。
初期の虫歯や歯周病は決して自分ではわからないため、定期検診や毎日のブラッシングをしっかりすることで予防出来ます。
ただほとんどの方は何らかの治療をうけていますが、数年後また同じ歯を治療した経験はありませんか?
治療の方法により色々なズレが生じ、そのズレが積み重なったときに、隙間から虫歯ができたり詰め物が外れたりと再治療を強いられてしまいます。
再治療を繰り返すことで歯はどんどん小さくなり強度もなくなってしまうため、出来ることならば一度治療した歯は二度と治療をしない方が良いのです。
再治療をしないためには、そのズレを無くせば良いのですが、そのズレとはいったいいつ発生するのでしょう。

保険診療とは、誰もが平等な治療を受けられるように考えられたシステムですが、財政上限られた材料でしか治療が認められていません。
自費診療とは、贅沢治療というイメージが強いようですが、歯の強度や咬み合わせのバランスを考え作成するため、もっとも歯を大切にし、再治療の少ない方法で治療が行えます。

ではその違いはどこにあるのか、いくつかの例をあげてご説明いたしましょう。


保険で使用している寒天印象材は、ご存じの通り食品の寒天と同じ海草から出来ています。
高温で溶けて低温で固まる性質を利用しますが、水分を多く含んでいるため時間がたつと乾燥し変形してしまいます。
その分精度が悪くなり、詰め物やかぶせ物に隙間が生じ、数年後そこから虫歯になり詰め物が外れるなど、再治療の原因になります。
自費治療で使用しているシリコーン系印象材は、もっとも精密で型採り後2〜3日してもその精度を保っています。
そのため限りなく隙間のないピッタリした詰め物やかぶせ物が出来上がります。


保険診療で使用しているセメント(接着剤)一般的なものでたとえるならば『ボンド』レベル、自費治療では『アロンアルファー』レベルの強さで接着させるため、かなり接着力に差があります。
ただ保険診療でも何年も外れないものもあると思います。
それは、外れないような形に削っているからで、裏を返せば虫歯でもないところを余計に削っているのです。
歯は削ってしまうと二度と再生しません。
接着力が弱いと歯がかけ詰め物が外れるなど再治療の原因になります。
歯としっかりと接着し一体化させることで、歯の強度は維持されるのです。


口腔内は毎日色々なものを咬みつぶし、唾液も存在し温度変化も激しい環境です。
このような過酷な環境下では、保険内の合金は腐食し体内に少しずつ取り込まれてしまいます。
最近アレルギー体質の人が増えているようで、個人差はあるにせよ生体はいろいろなものにアレルギー反応を起こします。
「金属アレルギー」もその一つで、現在はあまり使われていない「アマルガム」という金属は、微量ですがHG(無機水銀)を含みアトピー性皮膚炎の原因の一つと言われています。

アレルギー反応は、金属のかぶせ物を入れたからといってすぐに現れるものではありません。
現にお口の中に沢山の金属が入っていても、何の症状もない方が多いと思います。
しかし、「花粉症」と同じように日々蓄積され、あるレベルを超えると初めて症状として現れます。
金属アレルギーは一度なると治らないため、原因となる金属をお口の中から減らし、体内に取り込まれないようにするしか対策がないのです。
お口の中には長期的に腐食せず過酷な環境下でも耐えられるもの、いわゆる「生体親和性が高いもの」を使用する必要性が非常に高いのです。

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